1.教育が担うもの

AIの登場と共に、教育現場は日々多くの視点が増え、作業効率も格段に良くなっている。だからこそ、「AIをどう使っていくか」という問いに対し、そもそも「生徒は学校でどんな学びをするのか」・「教師はどんな学びを描いているのか」という視点を、各校の建学の精神や目指すものを土台に考える、とても良い機会として捉えることが何よりも大切になる。

2.学びの変化と生徒-教師の関係の変化

学びのスタイルは、Lecture型のような一方通行型から、PIL・PBLのような協働学習型へと変化してきている。

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ここにAIはどのように活用できるだろうか。単なるツールとしての役割で効率化を図るだけでなく、時にはパートナーとして、時にはアイデアの壁打ちとして、生徒も教師も、いわば自分自身の学びのOSをアップデートするようにAIを捉えることができれば、個人のskillの向上やWell-Beingという視点でも豊かになっていくのではないだろうか。

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3.教師に求められるもの

教師にとって、学びの場で必要なものの1つに「問い」がある。授業だけでなく、どんな場面でも生徒に対してどんな問いを投げかけるか、実はこの答えのない第一歩が何よりも難しい。そこでAIの活用がとても大きなポイントになる。

もちろん、前述の通り、教師にとって、学校にとっての軸がなければ、「生徒に~という活動を深く考えさせる、効果的な問いをいくつか教えて」のようなプロンプトになってしまう。ここまで教育してきたこと、生徒・教員の思考を、Criticalに、Lateralに、メタに、平面でなく立体に、ルーブリックや思考ツールを使って・・・ 挙げればきりがないほど多くのことを実践してきた視点や、偉人たちの考えを、目の前の生徒や教師の考えを入れたAIで広げ・深めていくことが大切となるのではないだろうか。

教師自身が、生徒同士のやり取りや教員同士のディスカッションを「貴重なプロンプト」と考えることが、このAI時代の教師に求められる第一歩になる。したがって、生徒⇔生徒、生徒⇔教師、教師⇔教師のあらゆる場面で「対話」があることを意識して学びをデザインし、Self ReflectionすることができることがAI時代の教師に必要な考えとなる。

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4.生徒に求められるもの

では、生徒にとって必要なものは何だろうか。実は「生徒にとって」という枠組みが、もはや必要なくなってきているのではないだろうか。

AIだけでなく、ICTを活用し始めた時から、生徒は調べることについては教えずとも自分自身の興味関心でどんどん進むことが可能になった。一方で、リテラシー教育やどう活用するか、その部分がハードルにもなっていった。懸念点で導入に至らない、使用を制限され単なるツールとして使用するのみ、という学校も出てきてしまった。

冒頭にも触れたように、「教師」「生徒」の枠組みをこえ、対話をしながら様々な思考スキルを使って学びを変化させてきたように、学びのコアがありさえずれば、その軸をループしていく中にAIを入れ、コア・ループを作ることが環境としてはとても重要になってくる。その環境で学ぶんだ!という、実は生徒たちに求められるのは、本来子どもたちが備えている興味関心・探究心なのではないだろうか。

生徒は小さいころからキラキラした眼差しで物事を見ている。そのキラキラを持ったまま未来へ向かって走っていく、その傍らに教師やAIが並走していく、生徒の走るエネルギーは興味関心・探究心であり、生徒はオープンマインドで対話に飛び込んでいくことが必要となる。

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田中 歩